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ハンセン病療養所、岐路の自治会 国が最後まで責任持て=岩崎邦宏(高松支局)

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入所者の高齢化と減少が進む大島青松園。人通りは少ない=高松市の大島青松園で2017年11月24日、岩崎邦宏撮影
入所者の高齢化と減少が進む大島青松園。人通りは少ない=高松市の大島青松園で2017年11月24日、岩崎邦宏撮影

 全国13カ所にある国立ハンセン病療養所の入所者自治会の多くが、高齢化と人数減少で運営が困難になっている。毎日新聞の昨秋のアンケートに対し、2カ所は既に自力運営が困難で、7カ所はおおむね5年以内で困難になると回答した。国による強制隔離の下、自治会活動は入所者の権利擁護などで役割を果たしてきたが、その活動は著しく停滞しようとしている。このため、多くの入所者が将来に不安を募らせている。国は、療養所が入所者の思いを十分に反映した将来に近づけるように力を尽くすべきだ。

 私は2016年4月に高松支局に着任して初めてハンセン病問題に接し、取材を続けている。高松港から専用船で約20分。瀬戸内海に浮かぶ大島に「大島青松園」(高松市)はある。ほとんど人が歩いていない通りには視覚障害者を導くオルゴールの音と浜辺に押し寄せる波風の音だけが響く。2月1日現在、入所者はピークの8%の57人。平均年齢は83・86歳に達する。

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