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我らが少女A

/207 第6章 15=高村薫 多田和博・挿画監修

 【あらすじ】池袋で殺害された上田朱美は十二年前の野川事件の容疑者だった。被害者栂野節子の孫娘・真弓につきまとう浅井忍は当時の事件現場を撮影した携帯電話を所持しているという。真弓の通った高校の二年先輩・玉置悠一が上田朱美の「元カレ」として合田の目に留まった。

 いまは亡い上田朱美とそのボーイフレンドの、ちょっと不穏な磁場は合田をも捕らえ続ける。同級生たちに比べれば精神的に幼かったと思われる十五歳の朱美と、ただの送りオオカミではなかったらしい十八歳の少年の関係はどういうものだったのか。元捜査員としての関心だけではない、もう少し切実な思いに背を押されるようにして合田は玉置悠一のフェイスブックやインスタグラムをフォローし続ける。男が耽溺(たんでき)しているのは会田誠の描く食用人造少女とか、切腹女子高生とか、群娘図とか。さもありなんと思いながら、合田は知ら…

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