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湖畔から東京へ

3月4日・びわ湖毎日マラソン/中 雑草魂で伏兵開花 竹ノ内佳樹(25)=NTT西日本

びわ湖毎日に向けて練習する竹ノ内=久保玲撮影

 2回目のマラソンで脚光を浴びた。昨年12月の福岡国際で自己ベストの2時間10分1秒をマークして日本勢3番手の7位に入り、2020年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」進出を決定。伏兵から一転、主役の一人として臨む今大会は「MGCを前に経験を積みたかった。2時間10分を切りたいし、日本勢トップを狙う」と言い切る。

     エリートとは程遠い競技人生だ。大阪・関大一高で陸上を始めたが、全国高校総体には出場できず、日大でも箱根駅伝の最高成績は3年生時の3区7位。大学3年生の春、1学年下の後輩が実業団の勧誘を受ける中、自分に誘いはなかった。大学の監督に地元のNTT西日本に行きたいと懇願し、入社が決まった。同社を志望した理由は「(業績などが)安定している。正直、選手をやめた後も考えた」と説明する。

     身長176センチと上背があり、フォームも無駄がないが、1万メートルの自己ベストは28分台と平凡。スピードがない分、42・195キロが生きる道と定める。初マラソンだった前回大会は2時間13分33秒で11位。けがで夏に十分な練習を積めなかったが、大崩れせず、自信を深めた。

     マラソンで開花した一因は「考える力」だ。例えば、1週間に2、3度ある強度が高い練習の日には、好タイムを出すために調整して臨む他選手とは対照的に、前日や朝に走り込んでわざと疲れた状態で臨む。「マラソンの後半をイメージした練習をしたい」。結果的に練習の量も負荷も上がり、清水康次監督も「自分で練習を工夫できる」と認める。

     今大会出場の村山謙太(旭化成)は同学年で、駒大で箱根駅伝のスターだった。「次元が違いすぎて意識すらしなかった」。東京五輪にも「現実味がなさすぎる」と笑うが、「故障せずに練習を積めたら、2時間7分台が見えてくる。そうすれば五輪はついてくる」。好きな言葉は「雑草魂」。地道にはい上がる。【新井隆一】

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