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チンドン繁盛記

昭和外伝/5 紙芝居、飴で食いつなぐ ドラム使用の契機に /東京

 1940(昭和15)年以降、チンドン屋の仕事がなくなった喜楽家は、3年ほど紙芝居屋をやった。戦後すぐに食いぶちにつなげたのも、チンドンでなく紙芝居である。

 「森下さんていうとこが紙芝居屋の貸元で、そこへウチのおやじが行って借りてきて、『ガム公』という屋号になっちゃった」(富士子)

 紙芝居屋は同じ出し物を順繰りに借りて来て見せるので、そのタイトルが子供たちからの呼び名になった。紙芝居屋は飴(あめ)(菓子)屋でもあり、やはりチンドン屋と同じ根を持つ商売である。昭和大恐慌後の失業者が多く参入して隆盛し、戦争の影響の拡大とともに姿を消すのもよく似ている。

 「森下さん」とは、荒川区で「最後の紙芝居屋」と呼ばれた森下正雄氏(故人)の父で「松島会」という貸元…

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