新疆ウイグル自治区の中心都市ウルムチ郊外に暮らすウイグル族の男性は、重い気持ちでベッドから起き上がった。週に1度、近くの「便民警務所」と呼ばれる簡易交番に足を運ぶ。スマートフォンに違法な内容が書き込まれていないか検査を受ける日だ。「悪いことはしていないが、嫌な気持ちになる」
便民警務所は住民監視の重要な拠点だ。市街地には数百メートルおきに設置され、自治区全体では数千カ所に上る。警務所には治安当局者が待機し、スマホの充電サービスも提供している。
便民警務所の活用は2016年8月に就任した自治区トップの陳全国・党委書記肝いりの政策だといわれる。
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