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ペットを家族に迎えることは、その命を生涯預かることを意味する。日本動物愛護協会(東京都)は、不適切な飼い方をされた結果、遺棄される不幸な動物を減らすため、「飼い主に必要な10の条件」を守ることを推奨している。これからペットと暮らそうと考えている人も、今飼っている人も、改めて確認しておきたい。
「自宅を確認させてもらいます」。動物の保護、譲渡活動をする自治体やボランティア団体が、譲渡条件として住環境を確認することは、今や常識になっている。鳴き声や臭いなど、近隣からの苦情を受け、飼い主が飼育放棄をしてしまう事例を数多く見てきたからだ。大阪市内で犬や猫の保護活動をする女性(57)は「動物が安心して暮らせる環境を整えられるのは飼い主だけ。ペットは家族なんだから、たとえ引っ越しても一緒に住める家を見つけるのは当たり前だ」と話す。
ペットの長寿化対策も、飼い主になる前に考えておかなければいけないことの一つだ。犬や猫は10年以上生きることもあり、その間に家族の状況が変化する可能性は高い。飼い主が若い夫婦なら、生まれた子どもにアレルギーがあるかもしれない。高齢の飼い主の場合、10年後には体力的に動物の世話ができないかもしれない。また、1人暮らしを続けられなくなった飼い主の施設入所により、行き場をなくすペットが近年、増えている。…
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