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【カイロ篠田航一】在英民間組織・シリア人権観測所などによると、シリアのアサド政権軍は2月28日、反体制派武装勢力が支配する首都ダマスカス近郊の東グータ地区に地上部隊を突入させた。同地区の反体制派の中には国際テロ組織アルカイダ系の過激派などが展開しており、政権軍は「テロリスト掃討」名目で空爆などを続けてきたが、同地区から発射された迫撃砲がダマスカス市内に着弾し、政権側にも死傷者が出ていることから、政権軍は地上部隊による本格的な制圧に乗り出したとみられる。
同地区では27日、アサド政権を支援するロシアの提案で午前9時~午後2時の5時間の「人道的停戦」が始まった。この時間帯に負傷者を避難させ、人道支援を進める方針だが、地上戦が激化すれば停戦も有名無実化する恐れがある。
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