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第103回全国高校野球選手権

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センバツ・瀬戸内 トレーニング/上 136段の階段ダッシュ 頑丈な下半身へ鍛錬 /広島

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136段の階段ダッシュで競い合う瀬戸内の東大翔選手(右)と弟の大暉選手=広島市東区山根東5で、小山美砂撮影 拡大
136段の階段ダッシュで競い合う瀬戸内の東大翔選手(右)と弟の大暉選手=広島市東区山根東5で、小山美砂撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 足元に目線を落とし、息を切らしながら黙々と階段を駆け上がる。瀬戸内の練習グラウンドは尾長山(東区、標高185・7メートル)の山中にあり、練習グラウンドまで136段もの石段が続く。体力増強や下半身の強化のため以前から野球部のトレーニングの場として活用され、選手らは「地獄の階段」として恐れる。

 階段ダッシュは日々の鍛錬や練習試合で負けたペナルティーなどとして、1年を通して実施。この冬は週に1度、136段を一気に駆け上がる20本と、踊り場二つ分約40段を上る30本のダッシュがノルマで、約1時間かけてこなす。OBである長谷川義法監督(49)も高校時代の約30年前に取り組んでいたといい、「1年やると細身の新入生もノルマをこなす時間が短縮され、下半身ががっしりしてくる」と効果を説明する。

 つらく厳しいトレーニングを引っ張るのは、東大翔(かける)選手(2年)と、弟の大暉(たいき)選手(1年)の2人。どちらが早くノルマを終えるか競い合い、周りの選手に刺激を与えている。トップは常に大暉選手で、大翔選手は「弟に負けないように頑張るけど、全然勝てません」と苦笑い。大暉選手は「自分との戦い。しんどいことを頑張って成長したい」と意欲を燃やす。階段ダッシュで手に入れた頑丈な下半身で、センバツの舞台に臨む。

    ◇

 27年ぶりに春の甲子園への切符をつかんだ瀬戸内は、ユニークなトレーニングで精神面、肉体面の鍛錬に日々励んでいる。高みを目指して取り組む独自の練習方法を紹介する。【小山美砂】

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