デジタルカメラやスマートフォン(スマホ)が普及しても、人生の節目や家族の成長の記録は紙焼きの写真で残っている世代がまだ大多数だ。とはいえ、バラバラのまま箱に入れていたり、アルバムに貼ったままだったりして、見返すことは少ないもの。電子化して活用してみよう。
●簡単に見られる
東京都葛飾区の中山和夫さん(88)は昨年末、3冊のアルバムから人生の節目を象徴する写真を選び、電子化した。3年前に亡くなった妻光津江さんが和装ではにかむ結婚写真や、子どものお宮参りのひとコマ--。アルバムは長年押し入れにしまってあったが、電子化後にスマホへ保存してからは「最近、たまに見るね」とほほ笑む。画像を収めたフォルダーには「記念」と名前をつけた。
次女の小澤明美さん(58)が趣味のクラシックバレエの写真を電子化したのがきっかけ。舞台上で輝く自分の姿をスマホでいつでも見られるようになった。「見るたび、その時その瞬間に気持ちが戻りうれしくなる。スマホだと簡単に拡大して見られるのもいい」。そこで、妻亡き後、1人で自宅の片付けを進めていた中山さんにも勧めた。
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