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東日本大震災7年/1 玄侑宗久さん/高村薫さん

住職にして芥川賞作家の玄侑宗久さん=2018年2月21日、鶴谷真撮影

「原発」巡る言説をほぐす 福島の一角の日常を描く 玄侑宗久さん

 「頭を殴られたようなショックでした。不要不急の外出をするな、と防災行政無線で放送していたのですが、帽子にマスク姿の檀家(だんか)さんが続々と寺に現れたのです」。彼岸を控え、死者を供養する卒塔婆を受け取りにやって来たのだ。阿武隈台地の西裾に抱かれた福島県三春町の福聚寺(ふくじゅうじ)。住職にして芥川賞作家の玄侑宗久さん(61)が7年前を振り返る。町の東約45キロに位置する福島第1原発が深刻な爆発事故を起こした直後だった。住民が身近な死者と共に生きていることを痛感し、ここを動かないとの決意を固めた。

 今年1月、小説『竹林精舎』(朝日新聞出版)を世に問うた。時は東日本大震災から3年たった2014年の…

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