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第103回全国高校野球選手権

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センバツ・瀬戸内 トレーニング/下 ユニークな筋トレ 遊び心で体幹鍛え /広島

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「初恋」に取り組む瀬戸内の選手たち。「チュッ」と音を立てるのがポイント=広島市東区山根町5で、小山美砂撮影 拡大
「初恋」に取り組む瀬戸内の選手たち。「チュッ」と音を立てるのがポイント=広島市東区山根町5で、小山美砂撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 両手を合わせ、手の甲にキスをするように肘を曲げて、腕立て伏せをする。ポイントはちゃんと唇を当てて「チュッ」と音を立てること。瀬戸内で「初恋」と呼ばれる筋トレで、昨年4月にコーチに就任した宮原浩明コーチ(23)が、楽しく体作りに取り組めるよう選手に教えたメニューの一つだ。選手らは「きついっす」と悲鳴をあげるが、遊び心があり、体幹を鍛えることもできるという筋トレで、着実に力をつけている。

 もともとは宮原コーチの母校、長崎県瓊浦(けいほ)高野球部に「43種目のトレーニング」という名前で伝わるもの。同部の安野俊一監督(62)が30年以上前に「どうせきついことをするなら楽しく取り組めるように」と考案し、名付けたという。特徴はいずれも器具を使わないこと。例えば「しあわせ」は、童謡「幸せなら手をたたこう」にちなみ、腕立て伏せの途中で手をたたく。腹筋運動で上半身を左右180度にひねるトレーニングは、「風車」と名付けられている。

 宮原コーチによると、普通の腹筋や背筋運動などと比較してバランスを取りづらいものが多く、筋力増強の他に体幹を鍛える効果が期待でき、瞬発力、柔軟力も身につくという。宮原コーチが約1年前から担当の1年生を中心に指導しており、「選手の習熟度はまだまだ。もっと鍛錬が必要」と辛口ながら温かく見守っている。

 「しあわせ」を10回こなし、息を切らしていた浜本幸大選手(2年)は「これが一番しんどい。全然幸せじゃない」と苦笑いしていた。【小山美砂】

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