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身じまい練習帳

遺影を家族でつくってみる

 研究者と葬送の実務者が発表し合う日本葬送文化学会の1月の定例会での、「遺影」に関する久門易さん(56)の発表は興味深かった。「ちいさな伝記」という名前で人生を振り返る写真集の企画を始めた、川崎市の写真館主である。

 演題の「肖像の変遷からみる『遺影』の役割」は、そのまま学会誌に載った論文タイトル。これまで見てきた遺影のほとんどが出来栄えの良くない「残念な印象」。どうしてそうなのか? ルーツは肖像画だと知り、さらに調べた。エジプトのミイラや欧州王侯貴族の肖像画、江戸期の歌舞伎役者の浮世絵など。それが写真に代わっていく。記憶にある明治天皇のお写真は、「コンテ画」を写真にしたものだと論文で初めて知った。また夏目漱石の有名な写真は、明治天皇崩御のあとの大喪(たいそう)…

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