研究の現場から

声から牛の発情・分娩期把握 香川大大学院農学研究科・今出雄太さん /四国

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牛の声で発情期や分娩時期を把握するシステムを研究する今出雄太さん=高松市で、岩崎邦宏撮影
牛の声で発情期や分娩時期を把握するシステムを研究する今出雄太さん=高松市で、岩崎邦宏撮影

 香川大大学院農学研究科2年の今出雄太さん(25)が、牛の声で発情期や分娩(ぶんべん)時期を把握するシステムを研究している。発情期の見逃しや分娩事故による経済的損失を減らす狙いがある。

 今出さんは兵庫県明石市出身。近くの加古川市に住む祖父が鶏を飼育しており、感染病で被害を受けたことがあった。「ほかの畜産農家にそんな経験をしてほしくない」と、香川大で畜産学を学び始めた。これまでにも鶏の感染症を防ぐため、ダニの捕獲装置の開発に携わった。

 今回は牛に焦点を当て、2016年から香川県や民間企業と協力して研究を進めてきた。発情期や分娩時期は農家の経済的損失につながりやすいとされる。今出さんの推計では、人工授精のタイミングとなる発情期を見逃すと餌代などで約9万円を失う。分娩事故では子牛が死ぬと約107万円、母牛も同時に死ぬと約268万円の損失が出るという。発情期や分娩時期には夜間の見回りが必要で、研究が農家の負担軽減になるとも考えた。

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