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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第6部 伊藤忠商事/4 銅求め、過酷な高地へ

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ペルー南部のピナーヤ鉱区。伊藤忠鉱物資源開発の視察メンバーが足を踏み入れた=2016年1月撮影、伊藤忠商事提供
ペルー南部のピナーヤ鉱区。伊藤忠鉱物資源開発の視察メンバーが足を踏み入れた=2016年1月撮影、伊藤忠商事提供

 見渡す限りの荒れ地に強い夏の日差しが照りつける。2016年1月、小野沢幸介(43)はペルー南部の山岳地帯ピナーヤ鉱区に足を踏み入れた。地表には美しい緑のクジャク石が転がっている。銅が変化した鉱物だ。標高約4500メートル。富士山より1000メートルほど高く、現場を歩くうちに手足のしびれや頭痛を感じた。

 小野沢は、伊藤忠商事が銅や亜鉛の鉱山開発に挑むために11年に設立した子会社に出向中。ピナーヤを訪れたのは、銅鉱床のボーリング調査への投資について伊藤忠本社に判断を仰ぐ前に、自らの目で現場を確認する目的があった。同行した技術者は地形などを調べ「面白いんじゃないか」と前向きな反応を示した。「モノになればいいな」。小野沢の期待は高まった。

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