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東日本大震災7年/1 岩手・陸前高田出身 困った時はおいで 長崎に海女の宿開業

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夫婦で開業したゲストハウス「みなとや」の玄関前で、やちよちゃん(中央)を抱いて笑顔を見せる大川香菜さん(左)と漁志さん=長崎県壱岐市で、栗田慎一撮影
夫婦で開業したゲストハウス「みなとや」の玄関前で、やちよちゃん(中央)を抱いて笑顔を見せる大川香菜さん(左)と漁志さん=長崎県壱岐市で、栗田慎一撮影

 福岡市の博多港から高速船で70分。玄界灘に浮かぶ長崎県の壱岐島が近づいてきた。空の色も海鳴りの音も潮風の香りも、厳しさと穏やかさが同居する海で生きる人特有の表情も、1200キロ離れた故郷と同じだ--。2013年5月、岩手県陸前高田市で漁師の娘として育った大川香菜さん(33)は、船と岸壁をつなぐ桟橋を渡りながら、初めて見る光景なのに懐かしさを覚えた。

 東日本大震災が起きた直後、働いていた東京のアパレル企業を辞めた。幼いころから海が身近にあり、島に渡って海女として生きてゆこうと腹をくくった。壱岐で25年ぶりの新人海女。それが香菜さんだった。「再び大災害が起きた時、家族や友人たちに『おいで』と言える場所を作ろう」。そんな秘めた思いもあった。

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