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平昌パラ

五輪と同じウエアで 車椅子用、2年かけ開発

入村式に臨む選手たち=韓国・平昌で2018年3月6日、宮武祐希撮影
入村式で記念撮影に臨む選手たち=韓国・平昌で2018年3月6日、宮武祐希撮影

 【平昌(ピョンチャン)・福島祥、谷口拓未】9日に開幕する平昌冬季パラリンピックの日本代表選手団は、平昌冬季五輪と同じデザインの公式ウエアを着用する。2016年リオデジャネイロ夏季パラリンピックに続き提供するアシックス社は今回、「見た目は同じ」にこだわりつつも、車椅子ユーザーに配慮して上着丈やズボンの股上を工夫した。

     6日に行われた日本の選手村入村式。曇り空に覆われた会場に五輪選手と同じ赤とオレンジの中間色のウエアが映えた。ノルディックスキー・距離女子座位の新田のんの(21)=北翔大=は「上着の丈が短いので車椅子に引っかからずスムーズに座れる」と感想を口にした。

     かつて日本選手団のウエアは五輪とパラリンピックで別々だった。1998年長野大会を機に同じものを着用するようになった。リオ大会では各選手の求めに応じて「お直し」したが、今回はあらかじめ「座位」「立位」の2パターンを用意した。要望があればリオ大会同様、微調整も行う。

     座位用の主な特徴は(1)コート丈(2)コートの袖(3)ズボンの股上(4)ズボンのポケットの位置--の4カ所だ。コート丈は座った姿勢で尻が生地を踏まないよう約3分の2の長さにした。また、車椅子をこぐ時にすれる袖の内側に汚れが目立ちにくい黒い素材を付けた。ズボンの変更点は二つ。座った姿勢に合わせ、股上は後ろを長めに、前は短めにした。ポケットは使いやすいよう前面に移動した。

     開発にあたり約2年前から代表候補選手への聞き取りなどを重ねた。同社アパレル・エクィップメント統括部デザイン部の古田雅彦さん(43)は「目からウロコのこともたくさんあった」と明かす。

     例えば「服を脱いだ時に初めて自分の足がうっ血しているのに気づくことがある」と聞いた。痛みなどを感じにくい障害の場合、金具が当たり傷ついても気づくのが遅れることがある。ポケットやファスナーの位置を検討する時の参考にした。それ以外は全員が同じデザイン。古田さんは「どんな人でも着やすい服を目指した」と語った。

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