特集

第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

特集一覧

現場から

震災と神港学園野球部/下 父の教え、受け継ぎたい /兵庫

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
練習前に選手たちに指示する神港学園の北原直也部長=神戸市中央区で、待鳥航志撮影
練習前に選手たちに指示する神港学園の北原直也部長=神戸市中央区で、待鳥航志撮影

 阪神大震災直後の1995年センバツ。8強に進出した神港学園の躍進に、アルプススタンドの中学球児は胸を躍らせた。それから23年。成長した少年は今春、次期監督に就任する。2010年から部長を務める北原直也さん(38)。現監督・光広さん(64)の長男だ。「野球ができることが当たり前ではない」と部員に伝え続けた父。その思いを引き継ぐのが、自分の役目だと思っている。

 震災当時、直也さんは中学3年。高砂市内の自宅は被害はなかったが、父は連日、部員や保護者の安否確認に追われながら、これからどうすべきか、悩んでいた。被災の悲惨さを目の当たりにしたのは約1カ月後。入試のため神港学園に向かう電車内で、窓越しに飛び込んできた神戸市長田区一帯の光景は、空爆後の焼け野原のようだった。「想像以上で、とても野球ができる状況ではなかった」。甲子園出場に全てを捧げてきた部員たちの思…

この記事は有料記事です。

残り602文字(全文982文字)

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る