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第103回全国高校野球選手権

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センバツ・瀬戸内 監督の力の源、串焼き店 高校時代の後輩が店主 「心も体も元気に」 /広島

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瀬戸内の長谷川義法監督(左)と串焼き店「狄」の梁川卓也さん=広島市西区三篠町1の同店で、小山美砂撮影 拡大
瀬戸内の長谷川義法監督(左)と串焼き店「狄」の梁川卓也さん=広島市西区三篠町1の同店で、小山美砂撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 センバツに出場する瀬戸内の初のOB監督、長谷川義法監督(49)を、高校時代から支え続ける串焼き店がある。高校球児の時はプロ野球出身で同校の監督だった後原富(せどはらひさし)さんに連れられ肉を夢中で食べ、今は1年後輩の元野球部マネジャーだった店主との交流を楽しむ。「心も体も元気になる」と試合が近くなると訪れており、甲子園入りする前にも立ち寄る予定だ。【小山美砂】

 「肉をね、串で1本1本焼いてるんですよ。これがうまいんですよねえ」。長谷川監督が串に刺された牛肉を頬張り、30年前から慣れ親しんだ味に舌鼓を打つ。西区三篠町1の串焼き店「狄(てき) 横川本店」。プロ野球選手だった梁川在雄(やながわありお)さんが1976年に始めた店で、7年前から元野球部マネジャーで息子の卓也さん(48)が引き継いでいる。

ノックする瀬戸内の長谷川義法監督=広島市東区で、山田尚弘撮影 拡大
ノックする瀬戸内の長谷川義法監督=広島市東区で、山田尚弘撮影

 長谷川監督が高校時代、元プロ野球選手同士ということもあってか後原さんと梁川さんは懇意にしていたという。練習後、後原さんはよく長谷川監督ら選手たちを車に乗せて狄に連れて行っては「肉食え、肉」と串焼きをたらふく食べさせてくれた。

 当時、卓也さんはマネジャーとして練習の指示出しやノックのボール渡しなど、1人で献身的に働いてくれたといい、長谷川監督は「卓也」と呼んで可愛がった。現在、店主として忙しい店を切り盛りする姿に「自分も野球を頑張ろうという気持ちになり、励まされる」という。新チームになってからの昨秋の大会期間中は「験担ぎ」で毎週必ず訪れた。チームは中国大会4強入りの好成績を残し、センバツ出場につなげた。

 店で食べるのはいつも、メニューにある肉全15種を2本ずつ食べるのを2周して約60本。練習後に車を走らせ、卓也さんに「どんだけ食べるんですか」と笑われながら味わうと疲れが吹き飛ぶ。練習では厳しい表情を見せる指導者がほっとひと息つける癒やしの場所だ。

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