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我らが少女A

/214 第6章 22=高村薫 多田和博・挿画監修

 週明けの午後、警大では刑事教養部の合田の講義が続く。事故か事件か。殺人か傷害致死か。犯罪現場での擬律判断の実例は、その日も野川事件の被害者の写真と鑑識の作成した実況見分調書を使って説明が進む。実際、当時は股関節に障害のある被害者が、遊歩道から下の川岸まで、何かの拍子に歩行車ごと転がり落ちた事故の可能性もないことはなかったほか、誰かに突き落とされたにしても、こめかみの挫滅創は転げ落ちたときに歩行車がぶつかったものか、あるいは倒れた被害者を犯人が歩行車で殴打したものか、一目瞭然というわけでもなかったのだ。

 そのため、被害者と同じ体格の人形を使って、遊歩道に置いた歩行車から突き落としたり、歩行車ごと転落さ…

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