メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

てつがくカフェ

特別編 歩いて話して探究する 気仙沼てつがく探検隊

[PR]

気仙沼けせんぬまてつがく探検隊たんけんたい

 2016ねん10がつだいかいひらかれ、小中学生しょうちゅうがくせいにん参加さんかしました。初回しょかいいは「どうしたら身近みぢかなものにづくようになる?」でした。うみめんした気仙沼市けせんぬまし水産業すいさんぎょうさかんです。「うみ」や「ふね」は身近みぢかにあっても「身近みぢかかんじない」というおおかったそうです。はないながら、「身近みぢかにある」ことと、「身近みぢかかんじる」ことはちがうということにづいていきました。

     対話後たいわご、さらにりたくなったことにかんするほん図書館としょかんさがします。みんなで探究たんきゅうしたあとは、一人ひとりでさらに「りたい」をふかめる。探究たんきゅう拠点きょてんとして図書館としょかん活用かつようしています。


     宮城県気仙沼市みやぎけんけせんぬましで「気仙沼けせんぬまてつがく探検隊たんけんたい」がひらかれています。正解せいかいひとつではない「い」について自由じゆうかた哲学対話てつがくたいわに、地元じもと小中高校生しょうちゅうこうこうせい参加さんか東日本大震災ひがしにほんだいしんさい被災ひさいし、復興ふっこうへのみちあゆ地域ちいき魅力みりょくはない、ひと自然しぜんについて探究たんきゅうしています。毎回まいかい対話たいわまえ市内しないあるくフィールドワークへかけます。植物しょくぶつ昆虫こんちゅうとり季節きせつ変化へんか発見はっけんします。づいたことをもとに、哲学対話てつがくたいわ議論ぎろんしたいテーマをいます。毎小まいしょう連載中れんさいちゅうの「てつがくカフェ」の「コーノくん」こと、立教大教授りっきょうだいきょうじゅ河野哲也こうのてつやさんが協力きょうりょくしています。2月末がつまつひらかれただいかい探検隊たんけんたいをのぞいてみました。【望月麻紀もちづきまき

    自然しぜん変化知へんかし散策さんさく

     この小学しょうがくねんから高校こうこうねんまでの男女だんじょにん参加さんかしました。あさみなとちか中央公民館ちゅうおうこうみんかん集合しゅうごうもと地元じもと新聞社しんぶんしゃのビルだった建物たてものです。はしらの1かいと2かいあいだたかさには、津波つなみときたかさをしめがみがありました。

     まずは公民館こうみんかんでガイドやく奇二正彦きじまさひこさんから野鳥やちょう見分みわけるコツなどをおしえてもらい、市内しないながれる大川沿おおかわぞいをあるきました。ハクチョウやツグミ、カンムリカイツブリなどの野鳥やちょうがいます。奇二きじさんが河川敷かせんしきくさを1本折ぽんおってさかさにると、パラパラとくろたねちてきました。「いま、ここは野鳥やちょうのレストランです」。奇二きじさんはいました。

     7年前ねんまえ津波つなみがえぐりとった河川敷かせんしき植物しょくぶつ野鳥やちょうもどり、自然しぜん回復かいふくはやいようにえます。でも、くさり、奇二きじさんはいました。「外来種がいらいしゅおおいですね」

     22種類しゅるいとりや、はるかんじさせる草花くさばなて、1か月後げつご開館かいかんひかえたあたらしい市立図書館しりつとしょかんにたどりきました。

    ひとはなぜぼうひろうのか

     いよいよ哲学対話てつがくたいわです。図書館としょかんかいにある気仙沼市けせんぬましかたちをしたテーブルをかこみ、印象いんしょうのこったことから「い」をさがします。「野鳥やちょうにえさをあたえるのはよいことかどうか」「では、野生やせいってなんなのか」。いろいろ意見いけんなかだれもがはなしたがったのは「ひとはなぜぼうひろうのか」でした。

     フィールドワークでぼうひろってあるいていたのは、小学しょうがくねん山口やまぐち和泉いずみさん。山口やまぐちさんが「たのしかったこと」としてげたことのひとつが「ぼう」でした。その発言はつげん高校こうこうねん及川佳帆おいかわかほさんが「ひとはなぜぼうきなのか」と自分じぶん体験たいけんめていました。

     いしひろってかえるのと、ぼうひろうのでは、かんじる「価値かち」がちがうとの発言はつげんもあれば、奇二きじさんからは人間にんげんからだぼうひろいやすいかたちをしているという指摘してきました。話題わだいおもわぬひろがりをみせ、小学生しょうがくせいから高校生こうこうせい大人おとなまでが対等たいとうはなして1時間半じかんはん対話たいわわりました。山口やまぐちさんも「たのしかった」と満足まんぞくそう。高校こうこうねん昆野緑こんのみどりさんは「ぼうひろうという、何気なにげない行動こうどうについてふかかんがえることで、疑問ぎもんがいろいろてきて面白おもしろかった」とはなしました。

     高校こうこう通学路つうがくろぼうひろい、いえのまわりでカモシカにばったり出合であう。気仙沼けせんぬまゆたかな自然しぜんがあるからこそ、体験たいけんもとづいたふか対話たいわひろげられました。


     ■大人おとな対話楽たいわたのしむ

    気仙沼けせんぬまのよさは?」

    世代間交流せだいかんこうりゅうどうする?」

     被災ひさいした気仙沼市けせんぬまし図書館としょかんわり、新図書館しんとしょかんが3月末がつまつ開館かいかんします。てつがく探検隊たんけんたい前日ぜんじつには、オープンまえ新図書館しんとしょかん大人おとな哲学対話てつがくたいわひらかれました。

     高校生こうこうせいから80だいまでがになって「気仙沼けせんぬまさ」についてはない、うみやおいしいものげられました。ある高校生こうこうせいが「らしている土地とちだからきだけど、都会とかいくらべて不便ふべん」と率直そっちょくい、若者わかもの都会とかいくことを心配しんぱいする意見いけんました。気仙沼けせんぬまなかにいるひとがもっと「さ」にづくべきで、そのためにも、あかちゃんからお年寄としよりまで、多世代たせだい交流こうりゅうすることが必要ひつようという意見いけんました。

     今回こんかい対話自体たいわじたい多世代たせだい交流こうりゅうになっている、とかんじたひとたちもいました。対話たいわ最初さいしょに「復興住宅ふっこうじゅうたくらし、わかひとうことがない」とこぼしていたひとも、はなしていると笑顔えがおになりました。「図書館としょかんでこういうかいをいろいろなテーマでやりたい。図書館としょかんをびっくりするような使つかかたがしたい」という提案ていあんしました。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 「まさに青天のへきれき」 五輪マラソン札幌開催検討で小池知事

    2. 天皇陛下即位パレード 延期を検討 台風被災地に配慮

    3. 台風19号 寝室で増水 目の前で夫「世話になったな」…86歳妻「1人はつらい」福島・いわき 

    4. 「これ、死ぬわ」車、流され転落 脱出までの4分間をドラレコが記録

    5. 東京「寝耳に熱湯」「今さらないでしょう」 札幌「驚き」「ありがたい」 五輪会場変更検討

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです