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記者の目

三つの震災 被災者を取材して 真意に近づくために=待鳥航志(姫路支局)

原発事故に伴う避難指示が1年前に一部解除された福島県浪江町。取材で訪れた街は、ひっそりとしていた=2月28日夜、竹内紀臣撮影

 ◆待鳥航志(かずし)

 この1年間で三つの震災を取材した。発生から1年後の熊本地震、7年後の東日本大震災、23年後の阪神大震災。家族や生活を失った人たちは「あの日」の記憶と向き合うつらさを口にした。震災後を生きる人々の言葉を思い返し、私はその気持ちにどれだけ向き合えたかと考えている。

「経験しないと分からんよ…」

 熊本地震が発生した2016年4月、私は入社2年目で高松支局にいた。香川県内の42歳の男性会社員と37歳の妻が旅行先の熊本で土砂崩れに巻き込まれ亡くなった。私は男性の父親に話を聞こうと自宅に行った。すると玄関の脇に張り紙があり、太字のペンで「今はつらいので、取材はご遠慮ください」と書かれていた。苦しみがにじんで見え、インターホンは押せなかった。

 地震報道が落ち着き、数カ月後にまた自宅を訪れた。「取材攻勢で傷付けられたのでは」と気がかりだったが、思いがけず「よく来てくれた」と迎えてくれた。後日、震災後1年に合わせ改めて話を聞けた。

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