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窃盗罪

北朝鮮船長に懲役2年6月を求刑 函館地裁公判

北朝鮮から来た木造船の乗組員によって荒らされた小屋と灯台=北海道松前町沖で2017年12月9日、本社機「希望」から藤井達也撮影

 北海道松前町の無人島・松前小島で発電機などを盗んだとして窃盗罪に問われた北朝鮮木造船の船長、カン・ミョンハク被告(45)の初公判が9日、函館地裁(橋本健裁判長)で開かれた。カン被告は起訴内容を「合っています」と認める一方で、被害額については「疑義がある」と述べた。検察側は懲役2年6月を求刑し、即日結審した。判決は27日。

     起訴状によると、カン被告は昨年11月10~28日ごろ、道が設置した発電機や地元漁協の避難小屋にあったテレビなど計30点(約77万円相当)と、灯台の発電用ソーラーパネルなど9点(約490万円相当)を盗んだとされる。

     検察側は論告で「島にあった物品を手当たり次第に盗み持ち帰ろうとした。自己中心的で悪質な犯行。被告は主犯格だった」と指摘した。弁護側は「計画性はなく、自らの非を率直に認めている」として執行猶予つきの判決を求めた。

     カン被告は被告人質問で、エンジンの不調と悪天候、かじの故障で昨年11月16日に島に漂着したと説明。最後に「島のおかげで生き延びることができたが、自分たちの生存だけを考えたのはひどい罪だった」と述べた。

     道警は、木造船に乗っていた男性10人のうち9人を窃盗容疑で逮捕または書類送検したが、函館地検はカン被告以外は「船長の指示に従う従属的な立場だった」として起訴猶予とした。札幌入国管理局は、カン被告と結核で入院中の1人を除く8人を強制送還している。【山田泰雄】

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