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余録

「ある朝、目覚めたら米中が手を握っていたと考えると…

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 「ある朝、目覚めたら米中が手を握っていたと考えると、おちおち眠れない」。1950~60年代に駐米大使を務めた朝海(あさかい)浩一郎氏の言葉として外務省に伝わる「朝海の悪夢」だ。それが現実化したのが71年7月のニクソン・ショックだ▲ニクソン米大統領の電撃的な訪中発表が日本政界を直撃した。当時の佐藤栄作首相に情報が伝えられたのは発表のわずか3分前。カヤの外に置かれていたことを批判され、長期政権を続けていた佐藤内閣は退潮に向かう▲東アジアにとってそれ以来の変化につながるかもしれない。トランプ米大統領が史上初の米朝首脳会談に応じる意向を示した。韓国主導の融和路線に乗ったようにも見える。よもやニクソン・ショックのような事はあるまいが、日米の連携がスムーズかは気になる▲ニクソン氏は日本との繊維交渉で佐藤首相に不満を抱き、通知を遅らせたといわれる。今回は日本も対象になる鉄鋼・アルミニウム製品の輸入制限と同じ日の発表だった。日本が例外となるかは貢献度次第という。政治と経済が複雑に絡み合うのも国際政治の常だ▲国際社会の声を無視して核・ミサイル開発を続けてきた北朝鮮だ。一連の首脳会談を前に日米韓の連携がこれまで以上に重要なことは言うまでもない。しかし、露骨な保護主義政策で同盟国の忠誠度をはかりにかけようとするトランプ政権の対応も度が過ぎている▲4月の訪米でどう国益のバランスを取るか。安倍晋三首相にとっても正念場だろう。

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