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ストーリー

東日本大震災7年(その1) 語る、繰り返さぬため

講演後、「宮城に来て下さい」と来場者に話す丹野祐子さん=横浜市都筑区で2018年3月10日、丸山博撮影

 東日本大震災は11日で発生7年を迎えた。新しいまちづくりが最終盤の被災地では、あの日の記憶を語り継ぐ動きが過去の災害にないほど活発になっている。宮城県名取市の丹野祐子さん(49)が中学1年だった長男公太さん(当時13歳)を津波で失った閖上(ゆりあげ)地区も、盛り土でかさ上げされ、新しい家が建ち始めた。公太さんを育て、津波に破壊されたまちの痕跡はない。それでも丹野さんは閖上に戻ることにした。見えるものがなくなり、伝えることもしなければ、またどこかで犠牲が繰り返される--。そう考えているからだ。

 10日午後、丹野さんは閖上から300キロ以上離れた横浜市歴史博物館にいた。震災の復興支援イベントに招かれ、思いを語った。「7年前の今日、私は決して不幸ではなかったはずです。次の日、私の息子に明日は来ませんでした。当たり前と思っていた命がどんなに大切か、たった13歳の息子が教えてくれました」。胸元に公太さんの遺骨を入れたペンダントが光る。約110人の聴衆の中には涙をぬぐう人もいた。

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