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第103回全国高校野球選手権

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センバツ・瀬戸内 支える人/2 献立で大きな体に 申寿美栄養士(27) /広島

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「ちゃんとナスも食べてよー」と瀬戸内の選手に声をかける栄養士の申寿美さん=広島市東区尾長西2の同校で、小山美砂撮影 拡大
「ちゃんとナスも食べてよー」と瀬戸内の選手に声をかける栄養士の申寿美さん=広島市東区尾長西2の同校で、小山美砂撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

申寿美(しんすみ)栄養士(27)

 「ちゃんとナスも食べんといけんよ」「頑張って全部食べてね」--。優しい笑顔で見守りながらも、食べ残しがないか目を光らせる。「ちゃんとした食事をとれば、最高のパフォーマンスができます」と食事の重要性を強調する。

 入院患者やアスリートへの食事提供を行う「エポカフードサービス」(中区)の社員で、3年前から瀬戸内高野球部の担当に。1日3食分、寮生の献立を考える。摂取カロリーは1日4500~5000キロカロリー。夜はどんぶり2杯の800グラムの米飯がノルマ。「体を大きくするために、消費カロリーより多く食べてもらっています」と話す。

 以前は健康維持、増進を目的とする病院の治療食を担当していた。瀬戸内の担当になってからアスリート向けの食事について学び、競技力を向上させる献立を考えるように。野球部のスケジュールを把握し、試合前にはスタミナをつけるため炭水化物が多い献立にする。試合後には速やかに疲労を回復できるよう、ビタミンが豊富な果物を出すなどの工夫をしている。

 選手たちにどの栄養が必要か把握するため、3カ月に1回程度、体脂肪率や体重などを測定。「十分なトレーニングをし、出された食事を過不足なくとる選手はちゃんと数字に表れます」。着実に成長していく選手の姿を見るのがうれしい。

 月に2、3度は食堂を訪れ、出されたものをきちんと食べているかチェック。「ただ量を食べれば良いという訳ではない。必要な栄養をとることが大事です」と強調する。仕事のため甲子園での観戦は難しいが、「甲子園で力が発揮できるよう、食事も調整する。一戦でも多く勝ち残ってほしい」とエールを送る。【小山美砂】

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