事件約3週間前の昨年1月21日、被告のシティ・アイシャは「いたずらビデオの撮影」のためクアラルンプールを飛び立ち、カンボジア・プノンペン国際空港にやってきた。到着ロビーでは先着していた北朝鮮籍の男で勧誘役を務めた「ジェームス」ことリ・ジウが出迎えた。
自称日本人のリはここで「日本人の仲間」を1人、アイシャに紹介した。後に警察から国際指名手配された北朝鮮籍の指示役で、インドネシア語が堪能な「チャン」ことホン・ソンハクだ。ホンはタイ・バンコク経由で2日前にカンボジア入りしたという。
アイシャの弁護人グーイによると、アイシャはこの日、ホンと空港近くで3回の「いたずら」を行い、破格の…
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