東日本大震災7年

立つ、再びふるさとで 人々が集う笑顔カフェ コーヒーの香る中、会話の花咲く

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古里に戻り、かさ上げされた市街地でカフェを開いた熊谷幸さん。次々に常連客が来店し、店内には笑顔が絶えない=岩手県陸前高田市で11日午後6時23分、竹内紀臣撮影
古里に戻り、かさ上げされた市街地でカフェを開いた熊谷幸さん。次々に常連客が来店し、店内には笑顔が絶えない=岩手県陸前高田市で11日午後6時23分、竹内紀臣撮影

 焙煎(ばいせん)機が音を立てる。エスプレッソにミルクを落とす。東日本大震災7年の追悼の日。古里の岩手県陸前高田市に半年前に開店した「熊谷珈琲(コーヒー)店」はにぎわっていた。「そろそろです」。店主の熊谷幸(こう)さん(32)が時計を見ると、町中にサイレンの音が響く。午後2時46分。店の客と黙とうした。【後藤結有、西銘研志郎】

 まるで戦場のようだった。津波がまちを襲った1週間後、会社員生活をしていた東京から高田に戻ると、実家もまちもがれきに埋まっていた。死者・行方不明は住民の7%。安置所で両親と対面しても、現実感がない。「死んだんだ」。半月後、火葬されるまで実感がなかった。

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