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森友文書改ざん

常に浮かぶ昭恵氏の影 記述削除明るみに

安倍昭恵氏=山口県下関市で、徳野仁子撮影

 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却を巡り、財務省が契約に関する決裁文書を改ざんし、安倍晋三首相の妻昭恵氏に関する記述などを削除していたことが12日、明らかになった。財務省が公表した決裁文書からは、森友学園前理事長の籠池泰典被告(65)=詐欺罪などで起訴=と、安倍晋三首相の妻昭恵氏の関係をうかがわせるくだりや、一緒に写った写真の存在が削除されていた。

 籠池被告は逮捕前、昭恵氏と知り合ったのは2012年10月ごろだったと明かしていた。首相を「大ファン」と慕い、開設を目指した小学校名を一時「安倍晋三記念小学校」としたほど。運営する塚本幼稚園での講演を首相に打診する過程で交流が始まった。

 昨年3月の国会の証人喚問でも昭恵氏との親密ぶりを披露。14年4月には、昭恵氏を小学校予定地に案内し、昭恵氏は「いい田んぼができそうですね」と語った。小学校名は「瑞穂の国記念小学院」になった。

 15年9月、昭恵氏は幼稚園で講演した際に小学校の名誉校長に就任(その後、辞任)。籠池被告はその際、昭恵氏から「100万円の寄付金を受け取った」としたが、昭恵氏は否定し、言い分は食い違ったままだ。

 国有地取引でも昭恵氏の名前が取りざたされた。籠池被告は財務省近畿財務局との交渉内容を昭恵氏に何度も報告した、と証言。15年秋には、予定地の借地契約に関して昭恵氏に相談するため、携帯電話の留守電に伝言を残したといい、昭恵氏付の政府職員が財務省に要望を伝えたこともあった。

 16年3月には、予定地から大量のごみが見つかり、財務省に乗り込んだ籠池被告は昭恵氏の名前を挙げて対応を求めた。3カ月後には、ごみ撤去を理由にした約8億円の値引きと異例の分割払い(10年)が実現した。籠池被告は「昭恵氏に名誉校長になってもらい、土地問題がスピーディーに動いた」と述べている。

 一方の昭恵氏は、問題が浮上した昨年2月以降も、籠池被告の妻諄子(じゅんこ)被告(61)とメールを続け、「神様はどこに導こうとしているのか。とにかく祈っています」などと送信していた。

 昭恵氏が公の場で問題に触れることはないが、今年2月、福岡県田川市のNPO法人を訪問した際には「私が真実を知りたいって本当に思います。何にも関わっていない」と報道陣に答えたこともあった。【服部陽、三上健太郎】

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