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私だけの東京・2020に語り継ぐ

著名人へのインタビューを通じて、東京の魅力を再発見します。

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私だけの東京・2020に語り継ぐ

ミュージシャン、シシド・カフカさん ドラマー夢見た下北沢

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 私が成長する過程で関わりが深かったのは下北沢。ライブハウスがたくさんあり、音楽家が集まる街なので、通い詰めました。シャイだった自分が心を開くまで、ずっと見守ってくれた場所です。

 高校時代はバンドを組み、下北沢で浴びるほどライブを見ました。週3回は通っていたでしょうか。地下で演奏する「シェルター」や小さな空間が魅力の「ガレージ」、閉店してしまった「屋根裏」など、ほぼ全てのライブハウスに通いましたね。若手のミュージシャンは、この街を通過して羽ばたいていくというイメージがありました。私も観客席から、将来の自分がステージに立つ姿を思い描きながら演奏を聴いていました。

 両親は生で演奏を聴く大切さを理解してくれました。でも、夜遅く帰ると怒られる。演奏が終わると終電の時間が近づき、下北沢駅まで走ることもしばしばでした。全速力で道を駆け抜けている時に限って、お巡りさんに止められる。そして、お父さんの連絡先などを紙に書いてと言うんです。終電を逃したら帰れないと言って、けんかになったこともありましたよ。

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