メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

時の過ぎゆくままに

明治維新の負け組たち=岡田満里子

 今年は、江戸幕府が滅び明治の新政権が発足した1868年から数えて、150年。政府は明治を「近代化への取組を行い、国の基本的な形を築き上げ」た時代と位置づけ、推進室を設置して「明治150年」イベント開催を促している。

 西洋文化を積極的に取り入れ、富国強兵策で急成長した明治だが、光があれば影もある。影の方へ目が向くのが新聞記者の性癖のようで、「明治60年」の1928(昭和3)年に東京日日新聞は、旧幕臣や町人たちを訪ね60年前の思い出話を聞いている(「戊辰物語」)。負け組と庶民から見た明治維新だ。

 幕府方の彰義隊や新撰組の悲惨な末路の一方、町人は銭湯で「近いうちに公方様(将軍)と天朝様(天皇)との戦争があるんだってなァ」とのんきに話していた。彼らにとっての新政府は「役人の威張りようはすごかった。何しろ薩長土肥の田舎武士が天下を取ったのだから滑稽(こっけい)なほどであった」という代物だ。権勢を振るう役人の影には、踏みつけられた幕臣や会津藩士ら「朝敵」がいた。

この記事は有料記事です。

残り444文字(全文876文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. GoTo延期「全く考えず」 菅長官「感染防止と経済活動の両立が大事」

  2. 小池氏「むしろ国の問題」 感染再拡大、菅長官の東京問題発言に不快感

  3. どこへGo Toすれば… 外出配慮?旅行? 都民惑わす政策のちぐはぐ

  4. ゾウの死骸に大量のプラごみ タイ当局解剖、消化器官に詰まり出血か

  5. なぜ首相は「痛感」した責任を取らない? 安倍流処世術、軽さの原点

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです