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第103回全国高校野球選手権

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第90回センバツ 近江/下 茨木寿弥選手(2年) 信頼厚い「陰の監督」 /滋賀

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三塁ランナーコーチとして味方選手に声を掛ける近江の茨城寿弥選手=大津市の皇子山球場で、小西雄介撮影 拡大
三塁ランナーコーチとして味方選手に声を掛ける近江の茨城寿弥選手=大津市の皇子山球場で、小西雄介撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 「陰の監督」。三塁ランナーコーチはそう呼ばれることもある。走者を本塁に突入させるか否か。走者の足の速さや相手守備陣の肩の強さなどを考慮し、腕を回すかどうかを決める。1点を争う場面ではその判断が勝敗を決することがある。

 「今年1年間、ランナーコーチやってくれるか」。新チームが始動した直後の昨年7月末、茨木寿弥選手(2年)は伊東洋部長に告げられた。「本当は選手として試合に出たい」と戸惑いもあったが、引き受けた。

 慣れないこともあり、8月の練習試合では判断を誤ることもあったが、現在は「お前が腕を回してくれたから勝てた」と選手たちに言われるほど信頼されるようになった。

 昨秋の近畿大会準々決勝の彦根東戦、1点を追う五回裏1死二、三塁の場面。三塁走者は足の速い宮田朋弥選手(2年)で、打席には住谷湧也選手(1年)。宮田選手に「住谷はゴロを打つ可能性が高い。ボールがバットに当たったら本塁に突っ込め」と指示し、住谷選手の一塁ゴロで宮田選手がホームインして同点に。その後の逆転勝利につながった。

 「大事な試合になればなるほど走者との信頼関係が重要と気付いた」。試合前には選手一人一人と言葉を交わし、守備練習を終えた外野選手に芝生の深さやグラウンドでのボールの跳ね方を聞く。相手守備陣の連携なども細かくチェックし、腕を回す材料にする。「正確な判断で1点をもぎ取り、勝利に貢献したい」【小西雄介】

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