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米国

トランプ氏への言葉なく 解任のティラーソン氏会見

 【ワシントン高本耕太】トランプ米大統領に解任を発表されたティラーソン国務長官は13日、国務省で記者会見し「米国が重大な政策・安全保障課題に直面するなか、円滑な移行が最も重要なことだ」と述べ、サリバン副長官にすべての職務権限を移行すると表明した。正式な退任は今月31日付。ティラーソン氏は政府職員や米国民への感謝の言葉を繰り返したが、トランプ氏に向けた言葉はなかった。

 トランプ氏は13日朝、自身のツイッターに、新たな国務長官にポンペオ中央情報局(CIA)長官を充てると書き込み、ティラーソン氏解任を発表した。ティラーソン氏は会見で、その数時間後の「正午すぎ」に大統領から電話を受け、解任を告げられたことを明らかにした。

 ティラーソン氏は国内外の国務省職員に対し「合衆国憲法を支え守るとの誓約を共有する仲間だ」と語りかけ、それぞれのポストにとどまり職務を遂行するよう求めた。また、外交重視の姿勢を鮮明にするマティス国防長官をはじめ軍関係者の協力に謝意を示し、米国民に対しても「自由で開かれた社会への献身と、政府への日々の支援に感謝します」と述べた。一方で、トランプ氏に関する言及は、解任の電話連絡を受けたという説明以外にはなかった。

 トランプ氏は同日、ホワイトハウスで記者団に、解任について「本人と長い間、話し合ってきたことだった。我々は考え方が一致していなかったが、彼は良い人間だ」などと語った。

 円滑移行をアピールしたティラーソン氏だが、実際には省内に混乱も広がっている。発表直後、「長官は(解任の)理由を承知していない」との声明を発表したゴールドスタイン国務次官(広報外交担当)がホワイトハウスからの指示で解任された。政府見解と食い違う説明をしたとして更迭された模様だ。米メディアは、ケリー大統領首席補佐官が今月9~10日、アフリカ歴訪中のティラーソン氏に電話し、北朝鮮政策を巡る相違などを理由に、トランプ氏が長官交代の意向を固めたことを伝えていたと報じていた。

 一方、上院外交委員会のコーカー委員長(共和)は13日、声明でポンペオ氏の指名承認公聴会を4月中に開催すると発表した。

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