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モズク

新種を発見 松山のアマ研究家ら

柴田健介さんが愛媛県今治市で発見したニセクロモズク=本人提供
新種を発見した柴田健介さん。採集の経緯を生物同好会誌に記している=愛媛県新居浜市の県総合科学博物館で2018年3月9日、松倉展人撮影

 神戸大内海域環境教育研究センターの川井浩史教授(藻類学)や松山市のアマチュア藻類研究者、柴田健介さん(31)らは愛媛県今治市の海岸で海藻・モズク類(シオミドロ目)の新種を発見した。主に日本海に分布する「クロモズク」とは別種で、氷河期を生き延びた種とみられる。「ニセクロモズク」と命名する予定で、24日から宮城県で開かれる日本藻類学会で発表する。

 柴田さんは会社勤務の傍ら、県内外で藻類の観察・採集を2012年から続けている。新種は14年6月、今治市での観察中、こぶし大の石からなる海岸で、石の上で生育しているのを見つけた。

 標本として提供を受けた川井教授は培養して遺伝子を解析し、形態の特徴を調べた。その結果(1)遺伝子の塩基配列が日本海のクロモズクとかけ離れている(2)藻の幅が5ミリ程度あり、3ミリ程度のクロモズクより広い--などの特徴が分かった。さらに、これまではクロモズクとみられていた標本を含め、同じ種は松山市や宮城県気仙沼市にも分布することが遺伝子解析などで明らかになった。

 川井教授は新種について、和歌山県から九州にかけての海域で氷河期を生き延びた種が氷河期の終わりとともに北上を始めて東北の太平洋岸で生き残り、一部は瀬戸内海に残ったと考察。「大陸と陸続きだった北海道に移り住み、氷河期を生き延びたナキウサギと同じメカニズムではないか」と説明する。

 柴田さんは「藻類にはまだまだ新しいことが眠っている。ニセクロモズクが見られる場所は少なく、種の保存も重要になります」と話している。【松倉展人】

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