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平昌パラ

選手支え、技術者も奮闘 チェアスキー開発

ニュージーランド遠征に同行して、平昌大会代表の鈴木猛史(右)のチェアスキーを調整する石原さん=KYB提供

 平昌パラリンピックでアルペンスキー座位の選手が乗るチェアスキー部品の開発に携わっているのが、総合油圧機器メーカーのKYB(本社・東京)だ。2015年から日本障害者スキー連盟のオフィシャルスポンサーとサプライヤーを務め、現在は日本代表の5選手にチェアスキーのシートと板を連結する部品を提供。合宿や遠征に同行してサポートしてきた技術者でKYBモーターサイクルサスペンションの石原亘さんは「選手の意見を尊重して、コミュニケーションを頻繁に取ることが大事」と気を引き締める。【長田舞子】

     提供している連結部分の部品は、衝撃を吸収したりカーブで滑らかな滑りをしたりするために不可欠なクッションの役割を果たす。雪山を滑り降りてきた選手を待ち構え、1本滑り終わるごとに素早く修正点を聞きすぐに対応する。「一回でも多く選手は滑りたいので、現場ではスピードも求められる」と石原さん。データを重視する選手もいれば、感覚を大事にする選手もおり、コミュニケーションを緊密に図る。

    合宿や遠征に同行

     同行する合宿や遠征は国内だけでなくチリやスイス、オーストリアなど海外にまで足を運び、長い時は1カ月近くに及ぶ時もある。

     KYBにとっては苦い過去がある。長野大会から4大会続けて日本代表の技術的支援を行ってきた。だが、10年バンクーバー大会以降は日本代表チームとの連携が不十分になった。14年ソチ大会では主要選手全員が海外製の連結部品を使っていた。ソチ大会直後に再び技術支援を申し出たが、選手の信頼を取り戻すことは簡単ではなかった。

     1年以上の時間をかけて、信頼関係を取り戻した。選手にとっても日本語で、より細かく修正点を伝えられるのはメリットだ。

     石原さんたちが再び支援を始めて改めて驚かされたことがある。遠征先のホテルのロビーで日付が変わった深夜2時ごろ。選手がスキーにワックスをかけていた。「明日は朝6時から練習なんですけど大丈夫ですか?」と聞くと、「大変だけど、これに懸けてるからね」と言われた。「熱意が伝わってきたし、私たちも本気にならなかったら失礼だと思った」と振り返る。

     平昌には石原さんも同行している。ソチでは五つのメダルを獲得したアルペンチーム。平昌では表彰台の独占を目指して、選手だけでなく、それを支える技術者も奮闘している。

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