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ここであった戦争

敗戦で旧満州逃避行、抑留 命の軽い時代、二度と /大阪

過酷な逃亡、抑留を体験し、今も元気な大賀文太郎さん=堺市堺区のギャラリー「いろはに」で、亀田早苗撮影

 前回、堺市堺区のギャラリー「いろはに」で防空壕(ごう)を見せてもらった際、近くに住む大賀文太郎さん(92)に偶然出会った。大賀さんは旧満州(中国東北部)で初年兵として敗戦を迎えた。旧ソ連に武装解除され、捕虜になるのを嫌い、計16人で脱走。命がけの逃亡劇とシベリア抑留の体験を聞く。

 1945年8月15日、大賀さんのいた北孫呉の花見山陣地のふもとは火の海だった。貨物倉庫が燃え、周囲の兵舎が延焼。敵に取られるならと火が放たれたらしい。大賀さんは召集前、南満州鉄道ハルビン鉄道局で通信などの仕事をしていた。旧満州黒竜江省北孫呉で野砲部隊に入った。だが砲は南方に行って全く見ず、軍馬の世話に明け暮れた。

 8月17日午前10時で武装解除を受け、捕虜になる。死に等しい命令に思えた。日本の勝利を信じ、「生きて虜囚のはずかしめをうけず」と戦陣訓を教え込まれてきたのだ。

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