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第94回センバツ高校野球

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センバツ・瀬戸内 支える人/4 不調見抜いてケア 今西孝雄・接骨院長(32) /広島

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瀬戸内の門叶直己選手(手前)に施術する今西孝雄院長=広島市東区中山東3の「ほねつぎ中山東はりきゅう接骨院」で、小山美砂撮影 拡大
瀬戸内の門叶直己選手(手前)に施術する今西孝雄院長=広島市東区中山東3の「ほねつぎ中山東はりきゅう接骨院」で、小山美砂撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 「うわ、ガチガチに固まってるやん。ここまでよお頑張ったなあ、これからほぐしていこな」。選手の体に触れながら、柔らかな関西弁で話しかける。けがや故障など、体の不調を訴える選手が訪れ治療を受ける「ほねつぎ中山東はりきゅう接骨院」(東区中山東3)の院長を務める。野球経験はないが、自身のことは「簡単に言うと健康マニア」と笑って説明する。体のメンテナンスで選手たちの力になりたいという。

 兵庫県尼崎市出身。大学時代、趣味でしていたテニスで友人たちが体を故障しているのを見て心が痛み、「僕がなんとかします」と接骨院でアルバイトを始めた。貯金をして専門学校に通い、けがの治療や健康のサポートを行う柔道整復師の資格を取得。全国展開する接骨院に就職し、2016年に転勤で広島に来た。「自分に関わった人全てを健康にしたい」という思いが原点にある。

 選手たちが「体のことで困ったことがあれば、すぐに行く」と全幅の信頼を寄せるのは、体や動きを見るだけで不調を指摘してくれるため。今西さんは「みんなメンバーに選ばれたくて毎日必死。痛くても言い出せない子が多い」と選手の特性を理解した上で、「ここ痛いよね。治す? 治したいなら一緒に頑張ろっか」。選手が目指すプレーによって、どの部位を優先して治すかは選んでもらう。「自分の体のことは自分で決めてほしい」と伝えている。

 母と共に訪れ、一緒に施術を受ける門叶(とがの)直己選手(2年)は「なんとなくおかしい、という違和感も治してくれる。スタッフも友達みたいな感覚で話ができ、楽しい」と話す。

 センバツ出場決定後は院内の壁に「出場おめでとう」と掲示して選手たちを祝福。今西さんは「大好きな野球を甲子園でも楽しんで。全力でプレーして、また帰っておいで」とエールを送った。【小山美砂】

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