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科学の森

寄生虫が人間の味方に? 慈恵医大、自己免疫疾患治療へ研究開始

 寄生虫の卵を飲んでもらい、難病の治療効果を見極める研究が始まろうとしている。「気持ち悪い」と嫌われてきた寄生虫が、人間の免疫システムの改善に役立つかどうかを調べるという。人間の敵か、味方か--。寄生虫と人間との不思議な関係を探った。【伊藤奈々恵】

 ●2週間で体外へ

 寄生虫の体への影響を調べるのは、東京慈恵会医科大の嘉糠洋陸(かぬかひろたか)教授(熱帯医学)らのグループ。豚やイノシシなどに寄生する豚鞭虫(ぶたべんちゅう)の卵を健康な成人男性に飲んでもらい、約2カ月間にわたって血液や便を調べて健康への影響をチェックする。

 研究で使うのは、タイで市販されている豚鞭虫の卵入りのサプリメント。卵の大きさは50~60マイクロメートルで、ラグビーボールのような形をしている。液体が入ったサプリメントの瓶には肉眼で見えない極小の卵が500~2500個入っており、1本1万数千円で購入できる。米国では医師の処方箋があれば購入でき、ドイツでも年内に食品として認可される見通しだ。

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