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ドローンで見た被災地

(6)浪江町・進まぬ帰還

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から7年を経て、4月から地元の学校を再開する福島県浪江町。しかし、比較的離れた場所に避難した住民も多く、昨年3月の避難指示解除後もなかなか人が戻らない。

 小型無人機ドローン搭載のカメラで撮影したJR浪江駅前は閑散として人通りもなく、周囲は空き地が目立った。事故時に住民票があった就学対象者に占める就学希望者の割合は0・7%(先月時点)にとどまり、4月に学校を再開する県内4町村の中でも最低だ。

東京電力福島第1原発事故の避難指示が一部解除された福島県浪江町のJR浪江駅前。行き交う車や人の姿もまばら=福島県浪江町で2018年3月3日午後、小型無人機で岩下幸一郎撮影

 政府は事故後、同県内の11市町村に避難指示を出した。うち第1原発が立地する大熊、双葉両町を除く9市町村は放射線量が下がり、生活インフラも整ったとして昨春までに一部を除いて解除したが、子育て世代を中心に帰還は進んでいない。

東京電力福島第1原発事故の避難指示が一部解除された福島県浪江町のJR浪江駅前。奥には同原発の排気筒が見える=福島県浪江町で2018年3月3日午後0時51分、小型無人機で岩下幸一郎撮影

 浪江町は1万7981人(1月末時点)の住民登録に対し、実際に住んでいるのは490人。うち6割以上を高齢者が占める。事故当時、就学対象者約1440人の住民票があったが、4月から地元校に就学を希望するのは10人(小学校8人、中学校2人)にとどまる。

 4月に学校を再開させるのは浪江町、富岡町、飯舘村、葛尾村の4町村で、小中併設校を1校ずつ置く。浪江、富岡両町は避難先と地元の両方で学校を運営し、車で1時間ほどの距離に避難した住民の多い飯舘、葛尾両村は地元のみ再開する。【写真映像報道センター】

東京電力福島第1原発事故の避難指示が一部解除された福島県浪江町のJR浪江駅前。右奥にはフレコンバッグの山が見える=福島県浪江町で2018年3月3日午後、小型無人機で岩下幸一郎撮影
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