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第103回全国高校野球選手権

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新潟商校旗、お披露目を 60年前に県勢初出場 2年前発見、元主将が保管 /新潟

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学校旗と共に大切に保管している、甲子園の砂と参加章=新潟市中央区の毎日新聞新潟支局で 拡大
学校旗と共に大切に保管している、甲子園の砂と参加章=新潟市中央区の毎日新聞新潟支局で

現役球児にエール

 今年で90回目を迎える選抜高等学校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)は16日、組み合わせ抽選会が行われる。さまざまな青春ドラマが繰り広げられてきたセンバツ。今年県勢の出場はないものの、1958年の第30回記念大会に県勢として初めて出場した新潟商業高校(新潟市中央区)の当時の主将、羽下典男さん(77)は、開会式で掲げた学校旗を大切に保管しながら、球児たちの健闘を願っている。【後藤結有】

 「選ばれるなんて思ってなかった。バンザイして大喜び」。羽下さんはセンバツに選ばれた当時の心境をそう振り返ってみせた。

 キャプテンとしてチームを引っ張ってきた。冬は雪でグラウンドが使えないため、体育館で練習した。圧倒的に不利な環境の中、地道な努力が認められたようでうれしかった。

 グラウンドで練習できるようになったのは初戦の2週間前だった。初戦の相手は、後に準々決勝で王貞治さん(現ソフトバンク球団会長)を擁する早稲田実に競り勝つなどして優勝した済々黌(せいせいこう)(熊本)。16三振を奪われ、0-4で完封負けしたが「新潟でも何とか全国で戦える」と自信を付けた一戦になったという。

 同校はその年、夏の甲子園にも出場し、県勢初の春夏連続甲子園出場を果たした。

 2年前、老朽化に伴う新潟商の改築工事中にセンバツ開会式で掲げた学校旗が見つかった。当時OB会の会長をしていた縁から、野球部監督に「預かってほしい」と頼まれた。

 約60年ぶりに対面した学校旗。「日の目を見せたい」と思い続けてきた。90回の記念大会の開幕が近づくのを見計らい、毎日新聞新潟支局に立ち寄って、当時持ち帰ってきた甲子園球場の砂と参加章と共に示してみせた。

 「当時の仲間とこの旗を眺めながらお酒を飲んだり、食事したりして、お披露目会がしたい」。羽下さんは、現役球児たちにエールを送りつつ、学校旗を見つめてそう話した。

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