特集

第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

特集一覧

青が駆ける

センバツ・瀬戸内 支える人/5止 選手の成長、第一に 大石卓也部長(26) /広島

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
練習中、選手の輪に入り笑顔を見せる瀬戸内の大石卓也部長=広島市東区山根東5の練習グラウンドで、小山美砂撮影 拡大
練習中、選手の輪に入り笑顔を見せる瀬戸内の大石卓也部長=広島市東区山根東5の練習グラウンドで、小山美砂撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 野球を通じて、人として大切なことを知ってほしい。あいさつ、清掃、整理整頓、グラウンドでの態度--。目を光らせ、厳しく叱る。選手とは年が近く「兄ちゃんみたい」と慕われる一方で「一番厳しい」とも言われる。野球部長としてスケジュール管理や練習試合の調整などに追われ多忙だが、毎日必ずグラウンドに上がる。「必死にやる気持ちを引き出したい」と選手と正面から向き合っている。

 東広島市出身。小学校から大学まで15年間内野手としてプレーした。「野球の指導者になりたい」と高校時代から教員を志し、大学卒業後に広島国際学院の非常勤講師として2年勤務。2016年に瀬戸内の教員となり、副部長を経て昨年4月、部長に就任した。

 自身の高校時代には、監督に「なぜ負けたのか自分たちで考えろ」と、話し合いの場を多く設けられた。発言することで他人のプレーを見るようになり、課題への理解も深まったと振り返る。

 その経験から、新チーム移行時に新保利於(しんぽりお)主将(2年)にミーティングを増やすよう助言。練習の中で課題や目標を自分たちで考え、話し合うように。自然と意識の共有ができるようになり、試合中にも「後ろにつなごう」「全員でカバーしあって守ろう」などチームで一つの方向を見られるようになった。「ひとりよがりでなく、チームでまとまってプレーができるようになった」と成長を喜ぶ。

 全員野球で勝ち取った春の大舞台。自身もベンチ入りするが、手放しで喜んでいる訳ではない。「第一の目的は人としての成長で、甲子園はその方法の一つ。出場できることに感謝し、ますます人として成長してほしいですね」と期待を込めた。【小山美砂】=おわり

次に読みたい

あわせて読みたい