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変革

第6部 伊藤忠商事/9 「祖業」で頭角 社長就任

 伊藤忠商事が2度にわたって計約6000億円もの巨額損失を出した1990年代後半、危機的な状況の中で着実に収益を伸ばす部門があった。大阪を本拠とする繊維部門だ。「ものすごくもうかっとった。東京で会社が大変やという実感はなかった」。現社長の岡藤正広(68)は当時部長として、毎年のように社内表彰を受けていた。

 74年に伊藤忠に入社した岡藤は、紳士服の生地輸入を手がける部署に配属されたが、テーラー(仕立屋)は…

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