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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第6部 伊藤忠商事/9 「祖業」で頭角 社長就任

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 伊藤忠商事が2度にわたって計約6000億円もの巨額損失を出した1990年代後半、危機的な状況の中で着実に収益を伸ばす部門があった。大阪を本拠とする繊維部門だ。「ものすごくもうかっとった。東京で会社が大変やという実感はなかった」。現社長の岡藤正広(68)は当時部長として、毎年のように社内表彰を受けていた。

 74年に伊藤忠に入社した岡藤は、紳士服の生地輸入を手がける部署に配属されたが、テーラー(仕立屋)は既製品に押されて先細りの状態。岡藤も持ち前の性格が災いして、「言いたいことばかり言うから営業に向いていない」などと社内の評価は散々だった。しかし、4年半の内勤を経て営業に出た岡藤は「ブランドビジネス」という独自の戦略で悪評を覆していく。

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