メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

論点

仮想通貨の未来

岩井克人・国際基督教大特別招聘教授

 何かと世間を騒がせている仮想通貨。交換業者コインチェックからの580億円相当の大量盗難事件で、ずさんな管理の実態が明るみに出た。19日から開かれる主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、国際的な規制の枠組みづくりが焦点になる見通しだ。「中央銀行なき通貨」は新技術の「あだ花」か、未来への「夢の切符」か。

 9年前に仮想通貨のビットコインが出てきた時、「ブロックチェーン」という新しい技術を使ってインターネット上を流れる電子記号がひょっとすると貨幣として流通するかもしれないと考えた。

 ビットコインは当初、やくざやマフィアが麻薬の取引などで使っていた。次に、政情不安を抱える国、あるいは自国の通貨を信頼できない人々が大挙して買うという現象が起きた。こうして、政府、中央銀行、警察などなるべく人目に触れない形で、地下でお金を使いたい人の間でじわじわと広がった。それが「表」の経済に広がって貨幣として流通するシナリオも一時は考えたが、そのシナリオは(ビットコインの価格が急騰した)昨年以降…

この記事は有料記事です。

残り4104文字(全文4554文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 虫歯治療後に2歳死亡 福岡の小児歯科元院長を近く在宅起訴へ

  2. 医師と歯科医師24人を行政処分 厚労省発表

  3. 「やる気ないなら担当変える」河野行革相、放送規制改革で文化庁に発破

  4. 安倍政権が残したもの 私たちが大事「彼ら」は攻撃 オウム真理教報じた江川紹子さんが読む「カルト化社会」

  5. 「首相、今井、佐伯で決めていたやり方がらっと変わる」 キャリア官僚の本音 菅政権で沈む省庁

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです