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介護とロボット

介護などケアの現場にもロボットや人工知能(AI)といった新しいテクノロジーが導入され始めている。人手不足の解消や負担軽減のため、国も導入を促す。だが、現場の受け入れ態勢や効果が得られるかなど課題も多い。ロボット導入の現場から報告する

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/下 会話通じて自立度改善

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「OriHime」を手にする吉藤健太朗さん
「OriHime」を手にする吉藤健太朗さん

 「パルロ、歌って」。呼びかけられた約40センチのロボットは「じゃあ、僕と一緒に」と腕を振り歌い出した。システム開発の富士ソフト(横浜市)のコミュニケーション型ロボット「PALRO(パルロ)」。全国の介護施設などで利用者の話し相手やレクリエーション時間の進行役として1000体が活躍する。特技は歌とダンス、ゲーム。100人以上の顔や名前を覚え、視線が合えばあいさつし「お話ししてもいいですか」と声をかける。愛らしさは心をとらえる。

 介護ロボットには(1)移動や入浴、排せつなど介護スタッフの業務支援型(2)歩行、食事、リハビリなど利用者の自立支援型(3)会話や音楽などを通じたコミュニケーション型--の大きく三つがある。人手不足が深刻化するなか、(1)(2)はスタッフの負担軽減効果がわかりやすいが、(3)の評価は「笑顔が増えた」などにとどまり、数値に示しにくいとされてきた。

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