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ドローンで見た被災地

(7)陸前高田・「かさ上げ」事業

 東日本大震災の被災地では、山を切り崩して宅地を造成し、残土を沿岸近くの低地に運んで市街地を整備する「かさ上げ」事業が行われている。

 岩手、宮城、福島の3県の自治体で最大規模の事業を進めるのが岩手県陸前高田市。小型無人機ドローンに搭載したカメラで市中心部の高田地区をとらえると、昨年オープンしたばかりの大型商業施設「アバッセたかた」の存在感が際立つが、周囲に建つ民家や商業施設はまばらだ。

津波で大きな被害を受けた陸前高田市のかつての市街地は、かさ上げ地区に大型商業施設「アバッセたかた」(手前)ができ、賑わいを取り戻していた=岩手県陸前高田市で2018年3月6日午後0時5分、小型無人機で岩下幸一郎撮影

 同市は2011年12月、最大約16メートルのかさ上げによって沿岸部の中心市街地を整備する復興計画を公表。工事は20年度末に終了予定で、総事業費は高田地区だけで約600億円に達する見込み。

 昨年8~9月、市が高田地区の地権者に意向を確認するなどして区画整理後の利用見通しを調べたところ、道路や公共施設の敷地などを除いた宅地など52.3ヘクタールのうち、「利用予定がない」は39%に当たる20.3ヘクタールに上った。「予定がある」は28.3ヘクタール(54%)、3.7ヘクタール分は未回答だった。

津波で大きな被害を受けた陸前高田市のかつての市街地は、一部に大型商業施設ができた(左端)ものの、かさ上げ工事が今も続く。沿岸部には巨大な防潮堤が建設されている=岩手県陸前高田市で2018年3月6日午後0時26分、小型無人機で丹治重人撮影

 広大なかさ上げ工事エリアの中央部に昨年、「アバッセたかた」がオープンし、新市街地の中核になることが期待されている。ただ、震災を挟んだ直近2回の国勢調査で同市の人口を比較すると、10年の2万3300人に対し15年は1万9758人(15.2%減)と大きく落ち込んでいる。【写真映像報道センター】

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