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福島第1原発

溶融燃料、初採取へ 19年度、試験検討

福島第1原発2号機での溶融燃料の試験採取のイメージ

 東京電力福島第1原発事故で原子炉内に溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の回収に向け、政府と東電は、2019年度にも少量を試験採取する方針を固めた。2号機を軸に検討しており、技術的な見通しが立てば18年度末に前倒しする。政府・東電は21年内に本格的な回収を始めることを目指しており、試験採取で燃料デブリの硬さや性質を把握し、装置や収納容器の開発に生かしたい考えだ。【岡田英、柳楽未来】

 これまで原子炉内の汚染水に含まれる浮遊物や、炉内に投入したロボットの付着物を採取したことはあるが、燃料デブリを炉外に取り出すのは初めてとなる。

 事故で炉心溶融を起こした1~3号機の燃料デブリ回収を巡って、政府・東電は昨年9月に改定した工程表で、19年度中に最初に着手する原子炉を選んで工法を決め、21年内に回収を始めるとしている。工法決定では、収納・移送・保管方法まで決める必要があり、その前に試料を採取しデブリの性状を把握しておく必要があると判断した。

 2号機では今年1月、原子炉格納容器内に通じる既存の貫通部から、カメラと線量計を挿入。格納容器の底部に、デブリとみられる小石状や粘土状の塊が見つかっている。政府関係者によると、2号機で試験採取する場合、同じ貫通部からカメラと線量計が付いたロボットアームを入れ、少量のデブリを遠隔操作で採取する案を検討している。

 1月の調査では、デブリとみられる小石状の塊付近の放射線量が毎時8シーベルトと、人間が1時間浴びると死亡するほど高線量であることが判明。このため、採取したデブリは、格納容器内で専用容器に入れ放射線を遮蔽(しゃへい)した上で炉外に搬出し、茨城県の日本原子力研究開発機構の施設で分析する予定だ。政府関係者は「工程表上の『デブリの取り出し開始』とは区別する。試料採取は取り出し工法を確定するのに有益だ」としている。

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