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第94回センバツ高校野球

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憧れた強豪見返す 選手宣誓の瀬戸内主将

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抽選でくじを引く瀬戸内の新保利於主将=大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで2018年3月16日、猪飼健史撮影 拡大
抽選でくじを引く瀬戸内の新保利於主将=大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで2018年3月16日、猪飼健史撮影

 16日の第90回記念選抜高校野球大会抽選会で、瀬戸内(広島)の新保利於(しんぽ・りお)主将(2年)が選手宣誓を引き当てた。大阪府藤井寺市出身で、憧れてきた地元の強豪・大阪桐蔭との試合を心待ちにする。瀬戸内は開幕の23日に初戦を迎え、互いに勝ち進めば第9日にぶつかる。新保主将は「瀬戸内や自分の存在を見せつけたい」と意気込んでいる。

 小学生時代に通っていた大阪市内の野球塾「スラッガーズ・スタジオ」で、面倒をよくみてくれたのが現阪神の西田直斗選手(24)だった。西田選手は大阪桐蔭に進み、「自分も同じ高校で野球をしたい」と憧れた。

 だが現実は厳しかった。中学3年の時、所属チームの監督に「大阪桐蔭で通用するレベルではない」と言われ力のなさを痛感した。

 失意の中、親類の紹介で見学した瀬戸内で、長谷川義法監督(49)の指導方法に魅力を感じた。古里であり野球王国の大阪から離れることへの不安、焦りや後ろめたさを感じながら、最後は「広島で強くなり、大阪の高校生を見返す」と決意した。1年夏からベンチ入りし、主将としてチームを率いて秋の中国大会でベスト4となり、27年ぶりのセンバツ出場をつかんだ。

 抽選会では、野球塾で一緒だった大阪桐蔭の中川卓也主将(2年)と久々に再会した。憧れのチームで活躍し、ライバルというより尊敬の対象だったかつての仲間と、大舞台で対戦できるかもしれない。甲子園出場という夢をかなえた今、大阪を離れた後ろめたさはどこにもない。新保主将はこう言い切る。「今は、瀬戸内を選んでよかったと思っている」【小山美砂、大東祐紀】

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