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<第90回記念選抜高校野球大会>
厳しい寒さが続いた2月中旬、札幌市東区のプロ野球・北海道日本ハムファイターズ屋内練習場に、駒大苫小牧の選手たちの姿があった。
ピッチングマシンを使ったり、2人一組になってティーバッティングをしたりして、黙々と球を打ち続ける。
昨秋から冬にかけてのチームの練習テーマは「基本に忠実に」。そして例年の1・5倍以上の練習量という「規格外」。佐々木孝介監督は「どこのチームもやっていることは同じだが、量はうちが一番。量をこなせば質もついてくる。その自信を持って戦ってほしい」と強調した。
◇
昨秋の大会で課題となった一つが「先制できないこと」(大槻龍城主将)だった。全道大会の4試合中3試合で先に失点。いずれも中盤までに追いついたが、最後まで競り合う試合も多く「このままでは、全国レベルでは通用しない」と自覚したという。
その全国レベルを、昨年11月に東京で開かれた神宮大会で目の当たりにした。
「スイングの速さが違う」。白田悠祐選手は、初戦で敗れた大阪桐蔭の選手たちの振りに目を奪われた。チーム唯一の長打を放つなど4打数2安打の活躍だったが、甲子園常勝校の底力を肌で感じた。
そこでまず取り組んだのは「基本中の基本」ともいえる素振り。1500本以上を日課とした。数メートル離れた場所から球を投げてもらって打ち返す「ロングティーバッティング」も取り入れ、チームが心掛ける「フルスイング」を磨いた。
先手を取るためには、積極的な姿勢も欠かせない。佐々木監督は「物おじせず、ガツガツいく選手を評価する」と明言。「初球から振り、相手投手との駆け引きで優位に立つ」野球を目指す。
全道大会でベンチ入りし、神宮大会では打率5割だった横地颯選手は「チームで一番熱い」と周囲から言われる存在。「(自分の起用は)積極性を買われたのだと思う」と胸を張った。
◇
持ち前の「粘り強さ」に加えて「先制できる」ため、基礎力と積極性を高めてきたチーム。
その仕上げとして2月以降は、さまざまなアウト数や走者の位置を想定したケースバッティングを重ねている。投手や打者を配置しての走塁練習では、内野手リーダーの舞原陽和選手らが走るタイミングやフォームを確認して指示しあう。
大槻主将は「細部に至る意識を大切にしたい」と力を込めた。
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