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第90回センバツ 彦根東 海老久美子・立命館大教授(スポーツ栄養学) 食事で選手の体作り /滋賀

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彦根東への思いを語る海老久美子さん。右後ろには応援のタオルも見える=滋賀県草津市の立命館大学びわこ・くさつキャンパスで、小西雄介撮影 拡大
彦根東への思いを語る海老久美子さん。右後ろには応援のタオルも見える=滋賀県草津市の立命館大学びわこ・くさつキャンパスで、小西雄介撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 「野球食」などの著書があり、スポーツ栄養士として食事や栄養面で彦根東の選手をサポートしている。彦根東との付き合いは20年以上になり、「チームを支えられてうれしい」と笑顔を見せる。

 東京の大学で栄養教育などを学び、卒業後に勤務先で食事によるアスリートの体作りに携わっていた。食事の重要性について、1990年代半ばから全国各地の高校に出向いて指導者や選手、保護者らに伝えてきた。より理解してもらおうと選手と調理実習をしたら、保護者から「うちの子にはバットとボールがあれば十分だ」と反発されたこともあったという。

 そうした中で、早くから理解を示したのが、彦根東の監督だった今井義尚さん(58)=現大津商校長=だった。今井さんは「当時の体作りはウエートトレーニングとプロテイン摂取が主流だったが、日常生活の中での栄養摂取の大切さを教えてもらった」と話す。

 2011年に現在の村中隆之監督(49)に引き継がれた後もサポートは続く。年に2回ほど保護者向けのセミナーを開き、一緒に調理をすることもある。現在は研究室の大学院生2人が月に1回程度、選手が目指す体には何が必要かなどを助言している。選手は著書を購入しており、「こういう栄養が必要なので、この料理を作ってほしい」と親に頼むこともあるという。

 細身だった主戦の増居翔太投手(2年)は食の意識を高め、昨年11月の公式戦から体重を6キロ近く増やし66キロに。「球威も増し、いい調整ができている」と効果を実感し、昨夏に続く甲子園での登板を心待ちしている。

 海老さんは「練習環境などで不利な公立が私立に勝つには健康管理が大切。ぜひ2勝以上して新しい歴史を作ってほしい」とエールを送る。【小西雄介】

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