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第94回センバツ高校野球

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第90回選抜高校野球

元球児、審判で甲子園へ 福山・池田さん「憧れの地」胸躍る /広島

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練習試合で塁審を務め、ボールから目を離さずに合図を送る池田真吾さん(左)=広島県福山市で、藤田祐子撮影 拡大
練習試合で塁審を務め、ボールから目を離さずに合図を送る池田真吾さん(左)=広島県福山市で、藤田祐子撮影

 <センバツ2018>

 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で23日に開幕する第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に、福山市神辺町川南の社会福祉法人職員、池田真吾さん(36)が審判として派遣される。元高校球児で、2002年から高校野球の試合を支えてきた池田さんは「大舞台に立てることに感謝して、高校生に負けない強い気持ちで臨みたい」と意気込んでいる。【藤田祐子】

 福山市新市町戸手の野球グラウンドで17日、池田さんは市内2高校の練習試合で審判を務めた。「アウト!」。ボールから目を離さず、声と身ぶりで試合展開を知らせる。三塁コーチの生徒にフェアプレーの指導も。「高校生には、練習も公式も貴重な1試合。いいプレーをしてほしい」

 池田さんは小学2年で野球を始め、県立福山誠之館高では投手として1年からベンチ入り。3年では背番号1をつけた。肘を痛めて投げられなかった一時期、監督に「裏方から見なさい」と勧められて審判を補助し「多くの人に支えられていると実感した」という。

 引退後、審判になって高校野球を支える側に回ろうと決意。練習試合の経験や講習会の受講を重ね、大学在学中に県高野連の審判員に登録された。現在は仕事の傍ら、公式戦から練習試合まで年間数十試合を担当する。

 原点は「悔いの残らない試合を」という思い。高校最後の試合、微妙な判定で相手に点が入り、流れが変わってそのまま敗れた。周囲がジャッジに不満を漏らし悔しがる姿が今も忘れられない。「誤審ではないと思うが、一つのプレーへの判断が大きな影響を持つ重さと怖さを感じた」

 センバツへは、各地区の県高野連からの推薦で、全国から池田さんを含む8人が審判として派遣される。「年度末の繁忙期で、職場の理解に感謝」という池田さんは「おそらく人生最初で最後の甲子園。幼いころテレビ観戦して憧れ、高校時代に目指して果たせなかった場所に立つことに興奮します」と胸を躍らせている。

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