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佐藤優・評 『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』=五味洋治・著

 (文藝春秋・1620円)

「制裁と圧力」から「対話と妥協」へ

 北朝鮮情勢に通暁した日本人記者でも東京新聞の五味洋治氏には、特筆する業績がある。金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏(2017年2月にマレーシアのクアラルンプールで暗殺)と複数回、直接接触し、数多くのメールでの連絡を通じて独自の情報を得た経験から、金王朝の内在的論理を熟知していることだ。

 本書は、北朝鮮、韓国、中国、米国などでの丹念な取材と公開情報の徹底的な読み込みを通じて、金正恩氏の実情と北朝鮮をめぐる国際情勢について分析した優れた作品だ。現下の北朝鮮情勢について論じる際の基本書だ。五味氏は、米軍による北朝鮮への武力行使を煽(あお)るような論者とは一線を画する。<私は最近、米国政府に対して、長年北朝鮮問題のアドバイザーをしていた韓国系米国人の意見を聞いた。彼は米国には北朝鮮への…

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